BPOとは？ 導入時のメリットとデメリットを解説！​

BPOってなに？

最近、企業で広く導入されつつあるBPO。規模に関係なく、多くの企業がその導入を検討しているようです。​まず、BPOがどのようなサービスなのか説明します。​

BPO（ビジネス プロセス アウトソーシング）とは

BPOはビジネス・プロセス・アウトソーシングの略であり、業務プロセスの一部を専門的な外部企業に委託する手法です。「業務委託」とも呼ばれます。​業務全体を外部に委託するだけでなく、業務フローの見直しや最適な人材配置など、業務の効率化を図るための​改善も同時に行うのが一般的です。​

アウトソーシングとBPOの違い​

BPOはアウトソーシングの一形態ですが、通常のアウトソーシングとは異なる特徴があります。​

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なぜBPOの導入が進んでいるのか？

近年の労働力不足や人材不足を受けて、働き方改革やDX（業務自動化を中心としたデジタル技術による業務変革）に取り組む企業が増加しています。これにより、コア業務や新たな業態開発に経営資源を注ぎ込み、それに応じて人的リソースを再配置する動きが加速しています。さらに、これらの企業では、単なる業務の委託だけでなく、戦略立案やコンサルティング業務なども含めて一貫してアウトソースする傾向が高まっています。そのため、BPO市場規模は拡大傾向にあります。​

2022年のBPOサービス全体の市場規模（IT系BPOと非IT系BPOを合算した値）は、事業者の売上高ベースで、前年比3.0％増の4兆7,020億9,000万円と推計されました。内訳は、IT系BPO市場が同3.5％増の2兆7,829億円、非IT系BPO市場が同2.4％増の1兆9,191億9,000万円でした。​

企業がBPOを推進する理由には、人手不足の解消や働き方改革などが挙げられます。現時点ではリソースが不足しているわけではありませんが、将来的にますます深刻化すると予想される人材不足に対処するために、今から対策を講じようとする企業も存在します。​

BPOを導入する際のメリット

企業の強みを生み出し、収益に結びつけるためには、ヒト・モノ・カネのリソースをコア業務に集中させることが重要です。従業員数が限られている中で、従来以上の利益を上げるためには、業務を効率化し、重要な業務に重点を置くことが必要です。しかし、多くの企業は人材などの関係から、本来のメイン業務を支えるためにノンコア業務に多くの時間を費やしています。​

BPOの導入により、ノンコア業務を経験豊富な専門家に委託することが可能です。コア業務にリソースを注ぐことで、より高い生産性を実現し、企業の成長を促進することができます。​

BPOの採用により、ノンコア業務に関連する人件費やシステム利用料などの固定費が、外部企業への委託費用に変わります。これにより、業務の遂行にかかる稼働費の削減だけでなく、教育コストや関連システムの費用も削減できます。業務全体のプロセスを専門企業に委託することで、スケールメリットによるコスト削減が期待できます。また、BPOを導入することで、固定費だった費用が変動費となるメリットもあります。さらに、委託先が専門的な知識とノウハウを持っているため、業務品質の向上も見込めます。​

企業にとって、働き方改革は不可避の課題です。そのため、多忙な社員の負担を減らし、業務の均質化を目指すという目標に向けて取り組む企業もあります。ノンコア業務や付随業務をまとめて外部に委託することで、総合的な業務量を削減し、コア業務への集中と業務の均質化を実現できます。​

BPOを導入する際のデメリット

業務フローを外部に委託することで、代行業者のデータ管理状況や業務プロセスが可視化しづらいことがあります。​これにより、社員が業務の状況を把握しにくくなり、社内の知識構築が困難になるというデメリットがあります。​ただし、BPOを導入した後でも、定期的な報告書提出を委託業務の内容に盛り込むことで、委託する企業側が業務の進行状況を把握することができます。​

BPOを導入する際には、ヒアリングや業務調査、システムの構築、引き継ぎ、マニュアル作成などの導入コストが発生します。ただし、業務が安定し、委託期間が延長されるほど、経費とコストの差額による回収が可能となります。​このため、サービス提供会社の選定は慎重に行う必要があります。​

BPO事業会社に会社の機密情報や業務情報を開示することで、情報漏えいのリスクが生じます。​そのため、スタッフに定期的に個人情報保護研修を実施したり、エビデンス管理体制を整備したりするなど、​セキュリティ対策が万全な委託業者を選ぶことが肝要です。例えば、プライバシーマークやISO27001を取得している企業​などが該当します。​

会社のスマホの管理や運用業務のBPOはできるの？

会社で導入しているスマートフォンの管理や運用業務もBPOサービスを利用して外部の業者に委託することができます。サンテレコムジャパンでは、会社スマートフォンの申込手配から端末本体の設定作業、利用者向けのサポート窓口 等をまるごと委託できるBPOサービス「まるモバ」を提供しており、多数の企業様に好評をいただいております。業務用スマートフォンの設定・管理で必ず必要となるMDMの運用支援・操作代行にも対応しているのが大きな特徴です。

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まとめ

いかがでしたか？今回は、BPOとは？ 導入時のメリットとデメリット、会社のスマホの管理や運用業務のBPOはできるの？について解説しました。BPOを利用して、ノンコア業務を外部業者に委託することで本業へ集中できる、人手不足や業務改善、ミスやコストの削減などのメリットが期待できます。業務用スマートフォンの管理や運用業務でお困りの方は、是非サンテレコムジャパンの「まるモバ」をご検討ください。
本記事がBPOの導入を検討する際の参考になれば幸いです。