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法人スマホ・法人携帯のキッティングって何?代行やBPOサービスも解説
近年、業務効率化やセキュリティ強化のため、多くの企業で法人スマホ・法人携帯の導入が進んでいます。
しかし、いざ端末を導入してもキッティングに苦労している担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、法人スマホ・法人携帯でのキッティングが大変な理由と、スムーズに進めるためのポイント、法人向けの代行サービスについてご紹介します。

目次
法人スマホ・法人携帯のキッティングとは?
キッティングという言葉をご存知でしょうか。キッティングとは、よくパソコンの設定作業を行う意味の用語で使用されます。実は新たに購入したスマートフォンや携帯電話を実際に使えるように設定する作業もキッティングと呼ばれます。一般的に企業が従業員に貸与する携帯端末は、情報システム部など自社の管理部署で設定を行い従業員へ配布されます。具体的に行う基本的な作業内容は以下の通りです。これらの作業を事前に済ませることで、従業員は端末を受け取った後すぐに業務を開始することができます。
一般的なスマホの設定作業(キッティング)の流れ
- 端末の開梱・検品:端末を箱から取り出し、破損や付属品不足がないかを確認します。
- SIMカードの挿入:企業で契約したSIMカードを端末に挿入します。
- 初期設定:言語、地域、日付・時刻、Wi-Fi設定などを設定します。
- セキュリティ設定:PINコード、パスワード、画面ロックなどのセキュリティ設定を行います。
- 業務用アプリのインストール:メール、カレンダー、スケジュール管理、業務用チャットツールなどの業務用アプリをインストールします。
- ネットワーク設定:社内ネットワークやVPNへの接続設定を行います。
- 動作確認:すべての機能が正常に動作することを確認します。
- 資産管理:端末のシリアル番号やIMEI番号などを資産管理システムに登録します。
法人スマホ・法人携帯のキッティング作業が以外と大変!?
いかがでしょうか。スマホ・携帯電話1台分でも、基本的なキッティングを行うだけで数多くの工程が存在します。一度に大量のスマホ・携帯電話を導入する場合、キッティングは大変な日数・人件費が発生します。法人スマホ・法人携帯電話のキッティングが大変な理由は、主に以下の3点があげられます。
複雑な設定項目
端末の種類や利用するサービスによって、設定項目が非常に複雑になる場合があります。例えばセキュリティ対策や各種アプリをインストールする場合は、事前にアカウント作成を行ったり専門知識が必要です。希望のアプリを自動でインストールを行う自動化ツールなどはMDMの活用がおすすめです。
時間と労力がかかる
設定には、端末の電源を入れるところから、Wi-Fiやメールの設定、各種アプリのインストールと設定など、多くの時間と労力がかかります。特に、初めて設定を行う場合はさらに時間がかかってしまい、想定外の作業時間が発生する場合が多いです。
設定する台数が多い
中小企業でも数十台、大企業であれば数百台もの端末を一気に設定する必要があります。台数が多い場合は、作業の量が増え、ミスも起こりやすくなります。
法人スマホ・法人携帯のキッティングはアウトソーシングがおすすめ
このように法人スマホ・法人携帯のキッティングは、導入企業にとって大きな負担となります。そこで、最近はキッティングを専門業者に代行してもらう、アウトソーシングする企業が増えてきました。企業や団体向けに、パソコンやスマートフォンなどのIT機器を、すぐに使える状態に設定する作業を代行で行うサービスです。キッティングのアウトソーシングはメリットが沢山あります。
BPOとは(ビジネス プロセス アウトソーシング)のことです。キッティング作業のBPOサービスとは、企業や団体向けに、パソコンやスマートフォンなどのIT機器を、すぐに使える状態に設定する作業を代行で行うサービスです。
BPOに関しては詳しく解説しているページをご覧ください。
法人スマホ・法人携帯のキッティングをアウトソーシングするメリット
法人スマホ・法人携帯のキッティングを行うことで、以下のようなメリットを得ることができます。
メリット
業務効率の向上、情報システム部門の負担軽減
従業員が社用端末を受け取った後すぐに業務を開始できるため、業務開始までのリードタイムを大幅に短縮することができます。また、端末設定に関する問い合わせやトラブルを減らすことで情報システム部門は本来の業務に集中することができ、負担を軽減することができます。
メリット
セキュリティ強化
法人スマホ・法人携帯を専門業者がキッティングすることにより、端末の初期設定やセキュリティ設定を統一することができます。専門業者は、キッティング作業に関する豊富な知識と経験を持っているため、設定内容や動作確認を徹底的に行い、不具合を未然に防ぎます。また、業務用アプリのインストールや機能制限を事前に行うことで、私的利用の防止などのリスクを低減することができます。
メリット
コスト削減
法人スマホ・法人携帯のキッティング作業を代行サービスに依頼することで、人件費や時間的なコストを削減することができます。また、端末設定ミスによるトラブルを減らすことで、再設定の作業を行う時間の人件費やサポート費用を削減することができます。
メリット
社用端末管理の効率化
法人スマホ・法人携帯を専門業者がキッティングすることにより、端末を一元管理する事が出来ます。MDMツールは一般的に社内ではノウハウも少なく運用が難しいと言われています。そこで最新の自動化ツールや設定ツールなどを利用し効率的な作業体制を構築している専門業者にキッティングを依頼し、短納期で一定の品質を保った社用携帯を確保することが出来ます。
法人スマホ・法人携帯のキッティングをアウトソーシングする場合に気を付けるポイントとは
法人スマホ・法人携帯のキッティングのアウトソーシングは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。注意点と、それぞれの対策をご紹介します。
注意ポイント
外部に委託するためコストがかかる
キッティングを外部に委託する際のデメリットとして、まずはコストが増加することが挙げられます。外部業者に作業を依頼すると、当然そのサービスのための料金が発生します。これには、直接的な作業費だけでなく、契約の締結、品質管理なども含まれます。
また、外部業者が提供するサービスの質が低い場合は再作業や品質不良による損失が発生し、結果として追加のコストがかかることもあります。さらに、外部業者との連携がうまくいかないと作業の遅延が発生し、それに伴う機会損失など予期せぬ追加費用が発生する可能性があります。
これらのコストは、企業が内部でキッティングを行う場合には発生しないか、またはより低いものに抑えられるのか。外部委託する際は特に注意が必要です。業者を選定するときには以下のポイントに注目して検討しましょう。
- 導入台数や必要な作業内容を明確にし、コストを抑えられるプランを選択する。
- 導入台数や必要な作業内容を明確にし、コストを抑え自社で可能な作業は自社で行い、代行サービスを利用する範囲を限定する。
- 自社で可導入後の機器の運用や設定変更などに関するサポートが充実していない場合があります。
注意ポイント
専門業者によってサービス内容に差がある
キッティングは作業工数が多いため、専門業者によってサービス内容に差が生じることが挙げられます。例えば、ある業者は最新の技術と設備を持っているため精度の高いキッティング作業を迅速に提供できるかもしれませんが、別の業者では古い機械や限られた技術しか持たないために作業の質や速度が低下する可能性があります。
また、業者によっては特定の商品に対する専門知識や経験が豊富で、顧客のニーズに合わせたカスタマイズサービスを提供できる一方で、他の業者はそのような専門性を欠いているため一般的なサービスしか提供できないこともあります。問題が発生した際に迅速かつ効果的な対応を行うことができる顧客サポートに優れている業者もあれば、サポート体制が不十分で問題解決に時間がかかること業者もあります。
これらを踏まえて、キッティングのアウトソーシングを検討する際には多数の業者と比較し、検討する必要があります。主に以下の内容を準備しておくと良いでしょう。
- 事前に依頼する作業内容を取り決める。また、導入後のサポート体制が充実している業者を選ぶ。
- 必要に応じて、故障時の保守メンテナンスサービスも依頼する。
- 自社で運用・管理できる体制を構築する。
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まとめ
いかがでしたか?法人スマホ・法人携帯のキッティング作業を専門業者に依頼すると、業務効率化、セキュリティ強化、コスト削減、端末管理の効率化など、さまざまなメリットをもたらします。キッティング作業を自社で行うか、モバイル業務支援BPOサービスを利用するかは、企業の規模や情報システム部門の体制などを考慮して決定する必要があります。ご検討の際は専門スタッフが多数在籍しているサンテレコムジャパンへお気軽にご相談ください。
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