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【正直レビュー】STJレンタルWi-Fiは繋がる?実際に使ってみた
いつもお世話になっております。サンテレコムジャパンです!皆さん今話題のクラウドWi-Fiを利用したポケット型Wi-Fiを利用したことはありますか?
サンテレコムジャパンでは法人のお客様向けに「STJレンタルWi-Fi」を提供しています。
普段はお客様にご案内する立場の私ですが、「クラウドWi-Fiは本当に快適につながるのか?」「移動中でも切り替わりはスムーズなのか?」を確かめたくて、自分自身でSTJレンタルWi-Fiを数日間使ってみました。
今回はその体験を、良いところも気になったところも含めて正直にレポーします。ぜひ最後までご覧ください!

目次
クラウドWi-Fiが使える ”STJレンタルWi-Fi”とは?
STJレンタルWi-Fiはサンテレコムジャパンが提供している、クラウドWi-Fiを利用したポケット型Wi-Fi(モバイルルーター)です。
※クラウドWi-Fiとは、クラウド上のSIMバンクよりご利用場所に最適な大手携帯3キャリア(docomo/au/ソフトバンク)に自動で接続しインターネットに接続できる仕組みのことです。
今回検証に使用したプラン「STJレンタルWi-Fi100」は、月に100GBまで使えるプランです。最低契約期間などの縛りがなく、解約金・違約金もかかりません。1ヶ月からご利用可能です。

機器のスペックは?
まずは端末「NA01」の基本スペックを整理しました。実際に当社のレンタルサービスで取り扱っている端末です。
ビジネスシーンで求められる安定稼働・持続性・携帯性の3点をバランスよく備えており、会議室や外出先での利用にも十分対応できる仕様です。

型番 | NA01 |
サイズ | 126mm x 66mm x 12.6mm |
重量 | 148g |
カラー | ブラック |
バッテリー | 3500mAh / 最大12時間連続使用 |
最大接続台数 | 10台 |
通信規格 | 4G LTE |
WLAN | 2.4G; 802.11 b/g/n |
通信速度 | ダウンロード最大150Mbps / アップロード最大50Mbps |
とはいえ、スペック表だけでは分からない「実際のつながりやすさ」や「バッテリーの減り方」など、使って初めて見える部分もあります。
ここからは、実際に利用して感じたポイントをレビューしていきます。
サイズは想像以上に持ち歩きやすい
端末を手に取った瞬間に感じたのは「思ったより小さい」ということ。サイズ感をiPhoneで例えるなら、4.7インチのiPhone 8くらいのコンパクトさです。
現行のiPhoneのサイズは6.1インチなので、それよりもやや小さめです。ジャケットのポケットやバッグの小物入れにもすっきり収まり、持ち運びには困りません。
実際に通勤時に数日間持ち歩いてみましたが、「少し重いかも?」という印象はあるものの、気になるほどではありません。
スマホと一緒に持ち歩くことを考えても大きなストレスにはならず、「毎日カバンに入れても問題ないな」と思える使い心地でした。

PCに接続してWeb商談を1時間やってみた
実際に1時間のオンライン商談(Teams使用)を実施。正直、「途中で接続が途切れないだろうか…?」と不安でした。
特に社内で行うWeb会議は、通常なら安定した社内ネットワークを使っているので安心ですがポケット型Wi-FiでWeb商談に挑むのは正直なところ勇気が必要でした。

PCに接続
まずはノートPCに接続してテスト。設定はシンプルで、端末の電源を入れて表示されたSSIDを選び、パスワードを入力するだけ。
スマホと同じ感覚で数分もかからず接続することができました。



検証開始!
実際に接続して会議を進めてみると、音声も映像も途切れることなくスムーズ。
画面共有も問題なく行え、想像以上に快適に利用できました。途中、1秒ほど途切れましたがすぐ復旧。総合的に全く問題ありませんでした。
「ポケット型Wi-Fiでもここまで安定するのか!」と良い意味で裏切られ、結果的に十分満足のいく体験になりました。

使ったギガ数は…?
1時間のTeams利用で、実際に消費したデータ量は約0.37GB。1ヶ月の上限は100GBなので1日数件の商談は余裕で対応できそうです。


3つのエリアでのWi-Fi接続・速度調査
次に実際に場所や時間を変えて、通信速度を測ってみました。
通勤時間帯の駅ホームや満員電車の中、そして都内のターミナル駅など、あえて繋がりにくいところで検証してみました。
最初にご紹介するのは、朝の千葉県M駅での計測です。
①朝の千葉県M駅(通勤時間帯)
朝7時40分、M駅発の快速電車に乗車しました。
国交省データによるとこの時間帯の乗車率は約180%(肩が触れ合い、やや圧迫感あり。ドア付近の人は窮屈で、体の向きを変えるのが困難)。ここで速度を測ってみました。
計測にはUSEN GATE 02のスピードテストを利用しています。

通信速度の測定結果
ダウンロード(下り):0.57Mbps
アップロード(上り):3.87Mbps
※下り=ネットから動画やサイトを読み込む速さ
※上り=自分が写真やファイルを送る速さ
モバイルルーターの場合一般的に、ダウンロード(下り)は10Mbps以上であればWebやSNSの閲覧は快適、20Mbpsを超えると動画再生もスムーズになります。
1〜5Mbps程度だと画像読み込みに時間がかかり、1Mbps未満ではページが開かないレベルです。
アップロード(上り)は、ファイル送信やビデオ会議に影響し、10Mbps以上あれば快適に利用できます。

実際の使い心地
やっぱり繋がりにくいか~という結果でした。
項目 | 内容 | 体感速度 |
ニュースやSNSをチェック | ページを開くのに少し時間がかかる。文字は読めるが、画像の読み込みは1〜2分程度。 | 遅い |
漫画などの画像読み込み | 読み込みにかかる時間は体感1分。遅くて2分ほどかかる。 | 遅い |
YouTube動画(HD画質) | 読み込みが遅く、途中で止まってしまうことがある。画質が粗い。 | 不安定 |
LINE WORKS | テキストメッセージの送受信に約30秒かかる。 | やや遅い |
接続されていたのはソフトバンク
接続確認サイト(確認くん)で調べてみると、接続されていたのは ソフトバンク回線(openmobile.ne.jp)でした。各社のアクセスポイント名は下記の通りです。
キャリア名 | アクセスポイント名 |
docomo | rev.vmobile.jp |
au | au-net.ne.jp |
ソフトバンク | openmobile.ne.jp |
「果たして、移動中にdocomoやauへ切り替わるのだろうか?」と期待して観察していましたが、M駅を出発して都内に入るまで、ずっとソフトバンク回線に接続されたままでした。
キャリアの切り替わりを体感することはできませんでした。

②朝の東京都U駅(通勤時間帯)
続いて、朝8時台の東京都U駅で速度を計測しました。
各路線快速からの乗り換えで人がたくさん行き交うタイミング。人の流れを妨げないように、端に移動して計測を行いました。
通信速度の測定結果
ダウンロード(下り):7.39Mbps
アップロード(上り):24.35Mbps
U駅でも接続されていたのはソフトバンクでした。


実際の使い心地
USENの判定ツールは速度以外にも用途別で回線スピード判定の結果を出してくれます。
通勤時間帯の東京都U駅では何も問題なく利用できました。大きいデータは難しいけど日常使いは問題なさそうですね!
項目 | 内容 | 判定結果 |
Web閲覧 | 問題なくサクサク表示 | 快適 |
SNS利用 | 問題なくサクサク表示 | 快適 |
ビデオ通話 | - | 快適〜普通 |
動画(YouTube 1080p) | 映像、音声ともに問題なく利用可能 | 快適 |
動画(4K) | 映像、音声ともに問題なく利用可能 | ストレスあり |
クラウド利用 | - | ストレスあり |
大容量データ送受信 | - | ストレスあり |



③昼間のオフィス内(東京都港区海岸エリア)
最後に、昼間の弊社オフィス内で速度を計測しました。
都心・港区のビジネス街で、周辺には多くの企業があり、ネット利用が集中しやすい環境です。
通信速度の測定結果
ダウンロード(下り):10.55Mbps
アップロード(上り):10.20Mbps

実際の使い心地
項目 | 内容 | 体感速度 |
ニュースやSNSをチェック | 読み込みも、ページ表示もスムーズ | 速い |
LINE WORKS/Teams | 数秒でテキストメッセージ送信完了 | 速い |
YouTube動画(HD画質) | なんと…4Kの動画の読み込みもスムーズで快適 | 速い |
ビジネスチャットでの会話のキャッチボールがスムーズで安定感があると感じました。バックグラウンドで資料ダウンロードしている間でも特に不便なくチャット利用できました。
クラウドSIMは実際にauやdocomoに切り替わる?
クラウドSIMの切り替わりを期待して観察してみましたが、実際に切り替わる瞬間を確認することはできませんでした。
その他、日暮里駅、浜松町駅、日の出駅でも検証してみましたが、いずれの場所でも、終始ソフトバンク回線に接続されたままでした。
さすがは3大キャリアのひとつだけあって、安定感のある強さを感じました!次回はソフトバンク回線がつながらないエリアで検証してみようと思いました…!
バッテリー持ちを実際に1日検証してみた
スペック上は最大12時間稼働とされるSTJレンタルWi-Fi。
「本当に1日安心して使えるのか?」を確かめるべく、社内でフル稼働させてみました。
普段の画面には電池マークこそ表示されるものの、残量パーセントは見られません。
※一度電源を落として充電ケーブルを挿すと、画面上に数値が現れる仕様。
実測データ
時間 | 充電残量 |
9:30 | 100% |
17:30 | 42% |
およそ8時間のオフィスワークを終えても、まだ半分近くバッテリーが残っていました。
実際の利用内容
以下の作業でバッテリー持ちを試してみました。
- 資料のダウンロードや編集
- ファイル変換や画像編集などやや負荷のある作業
- LINE WORKSやTeamsでのチャット利用
- 社内打ち合わせ2本
- ECサイトのたたき台作成
- コラム作成 etc...
終始ソフトバンク回線に接続されており、通信の途切れはなく、いずれの作業も滞りなく完了しました。
午前中バッテリーの様子をチラチラ見ましたがいつ見てもほぼ満タン。午後もバッテリー切れを気にする場面が一度もありませんでした。
リモートワークや外出先での長時間作業にも十分対応できることを実感できました。VPNの接続には時間がかかりますが、接続後は問題なく作業可能でした。
ただし、以下の点については注意が必要だと感じました。
気づいた点
- VPN利用時、再接続まで少し時間がかかる。PCの画面をOFFにすると接続が切れ、再接続に時間がかかる(ただし接続自体は問題なく利用可能)
- PCとSTJレンタルWi-Fiを両方持って少し(5mほど)移動すると再接続になりその時間が数秒。少し長く感じました。
※VPNはPCの機能で、STJレンタルWi-FiはVPN設定非対応です。
フル充電にかかる時間を実測してみた
続いてバッテリーの充電スピードを検証してみました。
STJレンタルWi-Fiの魅力のひとつが 「最大12時間稼働」 のロングバッテリー。
外出や出張でも安心できるレベルの容量を持っているため、フル充電にどのくらいかかるか気になります。
利用したのは TypeC共通 ACアダプタ(0602PQA)。実験の条件は以下の通りです。
- 充電開始時刻:14時ちょうど
- 開始時のバッテリー残量:0%(電源が切れてしまって電源投入不可)
- 充電器:Type-C(0602PQA)を使用

項目 | 内容 |
製品名 | Type C共通ACアダプタ 02 (型番:0602PQA) |
出力 | 3A |
寸法 | 幅:約40.0mm 高さ:約75.0mm 奥行き:約28.0mm |
重量 | 約106g (ACアダプタ本体) |
ケーブル 長さ | 約1.5m (USB Type-Cケーブル) |


開始時 | 充電にかかった時間 |
50% | 1時間25分 |
100%(満充電) | 3時間30分 |
体感とポイント
1時間ちょっとで半分以上回復するため、「外出前に少し充電する」という使い方も実用的。
満タンまでにはやや時間がかかりますが、これはポケット型Wi-Fi端末全般に共通する傾向です。
急速充電器を使っているにもかかわらず3時間30分かかった点から、端末自体がバッテリー寿命を重視してゆっくり充電する設計なのかなと感じました。
スペックも「12時間稼働!」がポイントなのでフル充電に時間はかかるけれど、その分長く安心して使えるのがこの端末の特徴ですね。
まとめ
STJレンタルWi-Fiを実際に使ってみると、想像以上に便利なサービスでした。
オフィス内での長時間利用でも夕方まで十分にバッテリーが持つので、資料のダウンロードや編集、チャットのやり取りも滞りなく行えました。
移動中、都心部で常にソフトバンク回線を掴み、速度測定においても途切れを感じることはありませんでした。端末もコンパクトで、持ち運びの負担は少なく日常使いに適しています。
一方で、VPN再接続時に時間がかかる点や電池残量の数値表示が仕様上見えにくいなど細かな弱点もあります。それでも全体としては通勤や出張、オフィス作業として十分に活用できる製品だと感じました。
STJレンタルWi-Fi100なら、月額4,400円(税込)で1ヶ月たっぷり100GB利用可能です。契約期間の縛りや解約金等はなく、工事不要・最短即日発送で導入できるのも魅力です。法人のお客様のみのご契約となりますが、ぜひ検討してみてください。
今回のレポートはここまで!最後までお読みいただきありがとうございました!
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今話題のクラウドWi-Fiとは?
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